カラーマッチングでできること
写真が二枚あり、片方は光の具合がよく、もう片方はそうでないとします。カラーマッチングは前者の色分布を読み取り、後者をその方向へ寄せます。夕焼けの暖かさ、曇った午後の冷たい色かぶり、フィルムのような暖色のハイライトと寒色のシャドウの分かれ方です。同じ撮影で撮った二十枚のカットを、同じ撮影の写真らしく見せるために写真家が使う手法です。
二つのアルゴリズムと使い分け
どちらもLabで処理します。明度が一つのチャンネル、色が残りの二つのチャンネルです。この分離により、明るさを一緒に動かさずに色だけを調整できます。
- シャドウアンカー:明度には手を加えず、a/bチャンネルだけを参照画像の中間調平均へ寄せます。最も暗い階調では調整を徐々に弱めるので、シャドウの濃さを保ったまま参照画像の色かぶりを避けられます。まずはこれを試してください。
- グローバル:CDFですべてのチャンネルのヒストグラムを合わせます。色と一緒にコントラストも移るため、結果は元画像より参照画像に近づきます。コントラストも含めて参照画像全体の見た目を使いたいときに向いています。
強さのスライダーは、結果と元画像を混ぜるものです。0%では変化せず、100%ではアルゴリズムの結果がそのまま出ます。多くの写真では60〜90%あたりが収まりどころです。
使い方
- 補正したい写真をアップロードします。カラーマッチングのステップを追加した状態でエディターが開きます。
- 色を借りたい写真を参照画像として選びます。
- アルゴリズムを選び、プレビューが自然に見えるまで強さのスライダーを動かします。
- シャドウアンカーでは、三つのしきい値で中間調とみなす明度範囲を決めます。参照画像自身のパーセンタイルから初期値が入るため、たいていはそのままで構いません。
- その上に切り抜き、サイズ変更、目標ファイルサイズの操作を重ねてからダウンロードします。
参照画像も端末から出ません
補正する写真も同じです。PIXLFLWは両方をブラウザ内で読み取り、参照画像は選んだ直後にヒストグラムへ変換され、ピクセルデータは破棄されます。対応形式:GIF, JPG, BMP, PNG, WEBP, HEIC, TIFF。
できないこと
カラーマッチングが移すのは色分布であり、シーンそのものではありません。蛍光灯で撮った写真を夕焼けの写真に合わせると全体は暖かくなりますが、影の位置までは変わりません。白飛びした空も直せません。クリップされたハイライトには、合わせるべき色が残っていないためです。




